直樹「踏み台が俺じゃ厳しすぎる」初の69キロで細川一颯戦へ

動画サムネイル:踏み台が俺じゃ厳しすぎる|Thumbnail: RIZIN FIGHTING FEDERATION / YouTube 大会・試合情報

8月9日、都内ホテルで行われた『RIZIN.54』(8月11日・TOYOTA ARENA TOKYO)のメディアデーで、第2試合に出場する直樹がインタビューに応じ、「BreakingDownファイターにRIZINは甘くないよと見せつける」と語りました。対戦相手はBreakingDownライト級王者の細川一颯で、69.0kg契約の一戦です。

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直樹 vs 細川一颯直樹の勝ちTKO(ドクターストップ) / 2R 3:20出典:eFight・KAI-YOU

細川にとってはプロMMAデビュー戦です。取材ではその細川の言葉が一つずつ直樹に伝えられ、直樹がそれに答える形になりました。

「踏み台が俺じゃ厳しすぎるんじゃない」

細川の「RIZINは自分が勝つのをRIZINが期待している。直樹選手は踏み台」という発言をどう感じるか問われた直樹は、RIZIN側の意図と細川自身の考えを分けて答えました。

「RIZINさんの意向はわかりませんが、彼がそう思っている可能性はありますね。ただ、踏み台が俺じゃ厳しすぎるんじゃない、とは思います」

そのうえで、自分がこのカードに起用された理由をこう受け止めています。

「負けるはずないと思ってますし、負けてはいけないと思ってます。ここで僕が当てられたのは、RIZINの看板を背負って『BreakingDownのファイターにRIZINは甘くないぞ』というのを見せろというRIZINさんの心意気なのかなと勝手に大きく受け止めているので」

細川が「直樹選手は組んでくるはずだ」と予想していることについては、駆け引きの意図が透けていると受け止めています。

「僕をイラつかせて打撃勝負に持ち込もうとしているのがビンビンに伝わってきます。駆け引きが少し下手くそだなと思いますね」「何を言われてもメンタルを揺さぶられることはないので、『経験がないな、かわいいな』としか思いません」

細川が「打撃では自分に分がある」と語っていることには、こう答えました。

「MMAですからね。組んだからといって『打撃にビビっている』と思うのはBreakingDownのファンだけでしょう。全局面で勝負しようよと思っています」

現役で初めての69キロ、「ちょっとふわふわしている感覚」

69.0kgは、フェザー級(66.0kg)を主戦場にしてきた直樹にとって重い契約体重です。メディアデーでは、その体の感覚を具体的に語りました。

「今回はあまり減量がないので、いつもより『いよいよ食べれるぜ』という研ぎ澄まされる感覚は少し薄いですが、やってきた練習を普通にいつも通りやるというイメージですね」

「調整が少ない分、身体的には楽なのかもしれないです。ただ、減量で追い込むことで『いよいよ試合だ』と精神が研ぎ澄まされていく感じがあるのですが、それがない。69キロというのも現役で初めてで、今までで一番重い階級なので、ちょっとふわふわしている感覚はありますね」

対戦相手の研究についても、率直でした。細川の試合映像は「切り抜き」しか見ておらず、フルファイトは通して見ていないといいます。

「BreakingDownのすごい人気ファイターだなと思います。ただ、MMAの試合がないので、どんなスタイルなのかは全く未知というか、わからないですよね」「今回は細川選手がどうこうというより、自分のレベルを上げる練習に集中していました」

RISE王者の打撃を、本人は「魔法」と呼ぶ

直樹は自身の打撃について、なぜ効くのか自分でもわからないと明かしました。

「僕もわかんないんですよね。僕のミット打ちやスパーリング動画を自分で見ても、特別速そうにも力強そうにも見えないんです。でも、これは向き合った人にしかわからない」

「周りから『なんでみんなあのパンチを食らうの?』と言われるのですが、いざ僕と向かい合うと、みんな『魔法をかけられているみたいだ』と言うんです。だから、試合後にはRISEチャンピオンがどういうことか分かってもらえると思います」

細川が掲げる「1分以内に倒す」という理想についても、直樹は正面から評価しています。

「それができるくらいのメンタルがあればいいですが、彼にそういう気持ちはないんじゃないかな。ただ、1分以内に攻めてくるのが、彼の勝率が一番高い戦い方だとは思います。彼のおかげで注目される試合になっていて、それはありがたいことです」

8月9日には、RIZIN公式YouTubeの試合前インタビューにも直樹が登場しています(1時間8分12秒から)。

▲ 試合前インタビューRIZIN.54 まとめPart2(RIZIN FIGHTING FEDERATION・2026年8月9日公開)

「甘い蜜を吸うためにMMAに転向したわけではない」

キックボクシングでRISEライト級王座を獲り、リングで28戦を戦った直樹がMMAへ移ったのは2025年3月です。転向後の5試合は3勝2敗ですが、その内訳は平坦ではありませんでした。デビュー戦をKO勝ちで飾ったあと、2戦目・3戦目で連敗しています。

7月30日に行われたインタビュー(MMAPLANET・8月7日公開)で、直樹はその2連敗をこう振り返っています。

「大きい負けでしたよね。特に気持ちの面で大きかったです。特に芦田戦は完全にMMAとしての技術不足で、『もっと寝技をやらないといけない』と思い知らされました」

続く三井戦は、得意なはずの打撃で敗れました。それでも練習の方針は変えなかったといいます。

「かといって三井戦が終わったあとに『やっぱり俺は寝技じゃない、打撃をやろう』とは全く思わなかったですね。得意な打撃でやられてしまったので、気持ちが落ち込むことはありました。でも『今やっている練習は間違っていない』と思っていたし、それを証明したくて」

その後、2026年3月の木下カラテ戦はリアネイキドチョークによる一本勝ち、6月の黒井海成戦はTKO勝ちで、2連勝しています。キックボクシングへ戻る選択肢は、2連敗の時期にも浮かばなかったと語りました。

「自分は甘い蜜を吸うためにMMAに転向したわけではないので。『ここで格闘技を終えよう』と思えるジムに出会ったし、『やっぱり俺はキックボクシングのほうが輝けるな』という気持ちにはならなかったです」

寝技は鈴木隼人トレーナーに教わっており、道着を着た柔術の練習はしていないといいます。

「よく『どこで柔術の練習をしているの?』と訊かれますけど、僕の場合は『鈴木隼人流』ですね」

自分の立ち位置についても、はっきり言葉にしています。

「今の僕はMMAファイターで、キックボクサーがMMAをやっているわけじゃない。ストライキングが強いMMAファイターとして、打撃でも寝技でもレベルの違いを見せたいですよね。今後もフェザー級のジョーカーとして、RIZINフェザー級を荒らしていきたいので」

直樹の発言は、打撃の自慢に寄っていません。細川への返答も「全局面で勝負しようよ」であり、転向後の話も寝技の練習に費やされています。立ち技の看板で呼ばれた選手が、立ち技以外の話をしている——この一戦で見るべきなのはそこだと見ています。

入場は今回も「ナオキッズ」と

直樹の試合では、ダンスチームの子供たちとの入場が定番になっています。今回も実現することが決まりました。

「今回もやらせてもらえることになりました。ファンの皆さんから期待の声を多くいただいて、RIZINさんに必死に交渉したんです。前回の仙台大会にも来てくれた4人の子供たちは東京が地元なので、最高の思い出を一緒に作りたいですね」

この4人は約600人が在籍するスタジオからの選抜だといい、直樹は彼女たちの姿勢についてこう話しています。

「あの子たちが凄いのは『自分たちの出番が終わったから、試合はどうでもいい』とかではない。僕の勝ち負けで泣いたりしてくれる。自分以外の試合を見て泣いてくれるって、本当に素敵なことじゃないですか」

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よくある質問

Q. 直樹と細川一颯の試合はいつ?
A. 2026年8月11日(火・祝)、TOYOTA ARENA TOKYOの『RIZIN.54』第2試合です(69.0kg契約)。

Q. 直樹の戦績は?
A. MMAは3勝2敗(KO/TKO 2・一本 1)です。キックボクシングでは通算28戦19勝9敗で、第7代RISEライト級王座を獲得しています。所属はFIGHTER’S FLOWです。

Q. 直樹はなぜ69キロ契約で戦うの?
A. 直樹はフェザー級(66.0kg)、細川一颯はライト級の選手で、両者の間を取る形で69.0kg契約になりました。直樹本人は「現役で初めて」「今までで一番重い階級」と話しています。

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本ページの情報は2026年8月10日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
試合開始時間、対戦カードが変更になる可能性があります。出場選手はいずれも出場予定です。

出所:ORICON NEWS「【RIZIN】細川一颯と対戦の直樹『BreakingDownファイターにRIZINは甘くないよと見せつける』駆け引きにもダメ出し」(2026-08-09・RIZIN.54メディアデー)、MMAPLANET「【RIZIN54】細川一颯と69キロ契約で対戦、直樹『3キロ程度でどうこうなるレベルの差じゃない』」(2026-08-07・取材は7月30日)、RIZIN FIGHTING FEDERATION公式YouTube「試合前インタビューRIZIN.54 / まとめPart2」(2026-08-09)。戦績・経歴は両選手のカルテに整理した出典つきの値に基づいています。

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