佐藤将光vsミックス「RIZINナメんな」譲れぬバックと首

動画サムネイル:RIZINナメんな|Thumbnail: RIZIN FIGHTING FEDERATION / YouTube 大会・試合情報

8月9日、都内で『RIZIN.54』(8月11日・TOYOTA ARENA TOKYO)出場選手の前々日インタビューが行われ、セミファイナルの61.0kg契約で対戦する佐藤将光とパッチー・ミックスがそれぞれ取材に応じました。佐藤は「外から入ってきた人にポンポン持っていかれちゃうみたいなのは嫌」と語り、ミックスは佐藤へのリスペクトを口にしたうえでフィニッシュを宣言しています。

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佐藤将光 vs パッチー・ミックス佐藤将光の勝ち判定3-0 / 3R出典:eFight

10日前の7月30日には合同公開練習があり、佐藤はミックスに向けて「2人で最高の試合をしましょう」とメッセージを送っていました。その言葉を受け取った側と、送った側。2人の言葉は前々日インタビューでもう一度交差しています。

佐藤将光「RIZINナメんな」

佐藤にとってミックスは、RIZINの外から来た元Bellator世界バンタム級王者です。外様の元王者を迎え撃つ心境を、佐藤はこう語りました。

「やっぱりRIZINでやらせてもらってて、RIZINナメんなっていうのはサバテロの時もあったんですけれど、外から入ってきた人にポンポン持っていかれちゃうみたいなのは嫌だから。そういう気持ちもあるし。普通に自分が観客側として見てたパッチーとできるようになったんだなという両方の面がありますかね」

佐藤のRIZINでの戦績は6戦4勝2敗。2敗はいずれもバンタム級のベルトに関わる相手で、前王者の井上直樹と、現王者のダニー・サバテロに喫したものです。そこから佐藤は、自分がタイトル戦線の関門になっている現状を次のように受け止めています。

「僕もタイトルマッチに行けるように、レベル的にはそんなに差はないと思っているので。簡単には行かせないし、自分自身もそこは一個、やってる限りは目指していきたいと思ってるので」

別媒体の取材では、自分が王座候補の関門になっている実感を、より直接的に「井上君もサバテロも僕に勝ってチャンピオンになっているので、僕に勝ったらチャンピオンになれる説があるかもしれないですね」と表現しています。

試合順がセミファイナルであることについては、「もちろん、セミなので。注目された試合なので、ちゃんと仕事はするつもりでいる」としたうえで、「やっぱり『セミの男だな。俺は』って感じがするかな(笑)」と笑いました。

譲れないのはバックと首

技術面で佐藤が挙げた警戒点は、はっきりしています。

「やっぱりバックを取られたくないのと、首を抱えさせたくない、いわゆるガブリみたいなポジションにはなりたくない。そこは絶対譲りたくないというところですね」

ミックスについては「首の極めが強い。めっちゃくちゃ強いグラップラーで世界的に評価されている選手」と評し、「あれだけいろいろな選手を極めているので。そこは強いと思います」と続けました。ミックスは通算20勝のうち13勝が一本勝ちで、その多くが首を取る形の技です。

一方の佐藤は、3月のRIZIN.52でジョン・スウィーニーから三角絞めで一本勝ちし、RIZINでは初めてフィニッシュで試合を終えています。フィニッシュと判定の違いを問われると、勝ち方そのものより過程を説明しました。

「戦いってまず試合の主導権を取って、このままだったらお前負けるだろっていう状態を作る。(中略)その先にフィニッシュがあるから、常にフィニッシュには向かって動いてるけれど、そこまで時間がいけなかったとか、そういうことが多い」

佐藤が挙げた「バック」と「首(ガブリ)」は、どちらもミックスが最も得意にしている入口です。逆に言えば、この2か所さえ渡さなければ佐藤の土俵で15分が進む。序盤にミックスが背中側へ回れるかどうかで、試合の主導権が決まると見ています。

佐藤が警戒するのは「ルール対応」ではなく気持ちの乗り方

ミックスは3月のRIZIN.52で秋元強真にTKO負けしています。RIZIN MMAルールでは倒れた相手へのサッカーボールキックや四点膝が認められており、その一戦ではミックスが受ける側でした。今回はミックスがそれを使う側に回る可能性がありますが、佐藤の警戒の重心は別のところにあります。

「今回、RIZINルールだからっていうよりかは、もう気持ち的に後がない。それに多分タイトルを狙いに来てると思うので、僕をクリアしてサバテロなりに挑戦してという、もう一回この後の復活ストーリーを自分の中で描いてると思う。どっちかっていったら、RIZINルールに適応しているかっていうよりも、そこの気持ちの乗り方の方に警戒してるって感じですね」

RIZIN公式YouTubeでも、8月9日に試合前インタビューのまとめ動画が公開されています。佐藤の収録位置は19分17秒からです。

▲ 試合前インタビューRIZIN.54 まとめPart1(RIZIN FIGHTING FEDERATION・2026年8月9日公開)

パッチー・ミックス「バンタム級で調子がいい」

ミックスにとってRIZIN.54は、フェザー級で戦った秋元戦から本来のバンタム級に戻しての一戦です。

「バンタム級はすごく慣れたというか、調子がいい。前回、初めてフェザー級でやったんですけれども、ちょっと体格差を感じたという部分もあります。特に秋元選手は背が高かったので、そういった部分もいろいろ感じることがあったんですけど、今、バンタム級で調整していて、すごく調子もいいかなと思います」

佐藤については、経験を評価する言葉が続きました。「彼のONEでのタイトルマッチもRIZINでのタイトルマッチも見ています。とにかく経験豊富なレジェンド枠に入るような選手だと思っています」。

そのうえでミックスは、2人の間に対戦前から接点があったことを明かしています。3月のRIZIN.52は佐藤とミックスが同じ大会に出場しており、ミックスが秋元に敗れたあと、佐藤本人から回復を願うメッセージが届いていたといいます。

「その時は彼と試合をするなんて全く思っていなかったんですけれど、本当にいい人なんだなと思います。このマッチアップはすごい光栄ですし、本当に佐藤選手は自分の良さを引き出してくれるような相手なんじゃないかなと思っています」

試合の中身についてはフィニッシュを明言しました。「とにかくここで自分を印象づけたい。そのためにはフィニッシュをしなければいけないと思っています」。さらに、周囲から求められる姿と自分の狙いが違うことも口にしています。

「いろいろな人たちからは”ベラトール時代の昔のパッチーが見たい”というふうに言われているんですけども、自分の中ではベラトールのパッチーは求めていなくて、あくまでもRIZINでの新生パッチーを見せたい」

ミックスが語った王者サバテロ、「イージーマネー」

ミックスはこの試合の先について「今は佐藤選手に集中していて、特にタイトルマッチとかサバテロについてはあまり考えていない」と前置きしつつ、現王者サバテロへの評価は辛辣でした。

サバテロは2025年9月のRIZIN.51で佐藤に判定1-2で勝っていますが、ミックスはその内容を「どっちが勝ったというのは結構明確。ダメージを与えたのは佐藤選手だと思います」と見ています。そのうえで「自分がチャンピオンになったとき、ダニーは確かランキングが7位だったんですけれども、今も自分の中では彼はランキングが7位くらい」「実際にその試合が組まれたら自分はイージーマネーかなと思います」と語りました。

佐藤とミックスは、サバテロという同じ相手を別の角度から見ています。佐藤にとっては自分を止めた現王者、ミックスにとっては倒すべき次の相手。その評価がそのまま、8月11日にどちらがベルトの前に立つかという話につながります。

7月30日の合同公開練習、佐藤は「最新型のミックス」を想定

大会12日前の7月30日、都内で出場選手の合同公開練習が行われました。佐藤は観客に「好きな技を喰らいたい、習いたい、やられたい人がいたら」と募り、自分が得意にしているスタンドバックからのテイクダウンと、スタンドバックを取られてからのテイクダウンを伝授しています。前々日インタビューで挙げた「バックを取られたくない」という一点は、この日ファンに見せた技術と地続きです。

想定しているミックス像を問われると、佐藤はこう答えました。「もちろん一番強い最新型のミックスで来ると想定してずっと作ってきて、映像を改めて見てもめちゃめちゃ強い選手だなと思っています」。

この試合の位置づけについては、キャリア全体の延長として語っています。「この1試合がってことはないんですけれども、ずっと続いて来てここへ来れたって感覚でいて、現在進行形の自分の最前線のところって感じかな」。

最後にミックスへ向けたメッセージは、勝敗の宣言ではありませんでした。

「めちゃめちゃいい状態で俺は作れてこれているから、ミックスも多分いい形で来れていると思うから、試合当日を楽しみにして2人で最高の試合をしましょう」

10日後、その呼びかけを受けたミックスが「彼をリスペクトした上で、そういった試合を見せたい」と応じ、同じ日に佐藤は「簡単には行かせない」と言い切りました。リスペクトと拒絶が同居したまま、2人は8月11日を迎えます。

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よくある質問

Q. 佐藤将光vsパッチー・ミックスはRIZIN.54の何試合目?
A. セミファイナルです(RIZIN MMAルール・61.0kg契約・5分3R)。メインはクレベル・コイケvs秋元強真のフェザー級戦です。

Q. 佐藤将光の前の試合は?
A. 2026年3月7日のRIZIN.52で、ジョン・スウィーニーに1R 4分49秒、三角絞めで一本勝ちしています。RIZINでは初めてのフィニッシュ勝ちでした。

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本ページの情報は2026年8月10日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
試合開始時間、対戦カードが変更になる可能性があります。出場選手はいずれも出場予定です。
出所:TOKYO HEADLINE「パッチー・ミックスを迎撃する佐藤将光『外から入ってきた人に持っていかれちゃうのは嫌。簡単には越えさせない』」(2026-08-09)、TOKYO HEADLINE「パッチー・ミックスが佐藤将光との好試合を約束」(2026-08-09)、ゴング格闘技「佐藤将光『やっぱり《セミの男だな。俺は》って感じがするかな』」(2026-08-09・Yahoo!ニュース配信)、ゴング格闘技「山本アーセンに『40%でいい』とアドバイスした佐藤将光」(2026-07-30)、RIZIN FIGHTING FEDERATION公式YouTube

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